ビビッドな表現を実現する「ワイドカラー(高色域)」印刷のご紹介(オンデマンド印刷)
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どうもはじめまして。生産管理部の刷谷(すりや)です。
今回は、弊社のオンデマンドプリンターの機能を使った鮮やかでビビットな出力サンプルの紹介をします。
■ 印刷物でビビットな色合い表現するには
通常のカラー4色印刷(CMYK)は、インクやトナーの顔料の性質で色を再現できる範囲(「色域」といいます)にどうしても限界があり、モニターの色味と比べると濁った感じに見えてしまいます。
皆さんも職場などで印刷した際、あれ?モニターより結構色がくすんでるな…
と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
印刷物の色域を広げる(鮮やかにする)場合、オフセット印刷やインクジェットプリンターでは、補色(CMYK以外の特色)を加えて5色~9色で色域を広げたワイドカラー(高色域)印刷という方式があります。
しかし色数が増える分、手間やコストがかかってしまいます。そういった背景からかワイドカラーの印刷物を普段、わたくし刷谷はあまり目にした事がありません。
■ 弊社オンデマンド機の「ワイドカラー(高色域)」印刷機能でビビッドな表現を実現
そこで、弊社のオンデマンド機の話に戻ります。
このオンデマンド機の特徴はシアンとマゼンタのトナーが特殊な顔料でできていて、従来のトナーより彩度が高く鮮やかで、4色だけでも色域を広げて鮮やかに出力ができる機能があります。
通常の色味の出力ではジャパンカラーのプロファイルを元に、彩度を抑えて従来のCMYKトナーの仕上がりを再現する仕組みになっています。
特にマゼンタ シアン ライトブルー グリーン ピンク パープルの系統が鮮やかになり、これらの色味が入った写真に効果があります。
■ サンプル実例(1 ~ 7)
今回、生産管理部ではこの機能を最大限に活用するため、効果の高そうな写真データをピックアップし、更にデータ自体に手を加えてより鮮やかに出力ができるか、テストを兼ねてサンプルを作成しました。
結果として、モニターで見る感じにぐっと近づき、絵柄によっては結構ビビットな仕上がりになったと思います。
左側の「標準」が通常の色域で、右側の「ワイドカラー」が高色域の出力です。
● 実例 1
(画像をクリックすると大きなサイズの写真をご覧いただけます)
おなじみの函館の夜景の写真では、街灯の輝きが通常出力より眩しく見えます。
富良野のラベンダー色はワイドカラーのほうがビビッと鮮やかに。
● 実例 2
(画像をクリックすると大きなサイズの写真をご覧いただけます)
剣山の写真では、濁りがない鮮やかな空がモニターに近いスカイブルーです。
下の虹色のエフェクトの画像は発光しているかの様にみえます。
● 実例 3
※ 印刷サンプルは、Adobe Firefly で生成した画像を使用しています
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森林の写真は特色のグリーンを補色で入れたように鮮やかになっています。
● 実例 4
(画像をクリックすると大きなサイズの写真をご覧いただけます)
美瑛の青い池の写真もグリーンとブルーが映えていて、モニターでみる感じに近いのでは。
● 実例 5
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こちらの画像は、光と影の差が付いてより迫力がでました。
○リウッド映画やゲームのワンシーンのようです。
● 実例 6
※ 印刷サンプルは、Adobe Firefly で生成した画像を使用しています
(画像をクリックすると大きなサイズの写真をご覧いただけます)
写真の色味によっては、蛍光色を混ぜたようなとてもビビットな仕上がりになります。
● 実例 7
(画像をクリックすると大きなサイズの写真をご覧いただけます)
(画像をクリックすると大きなサイズの写真をご覧いただけます)
アニメ調の画像では、肌の色味などの濁りがとれて発色が良くなっています。
ピンクやライトグリーンライトブルーが綺麗に再現されるので、同人誌などイラストの発色を求める印刷にもオススメです。
今回作成したサンプルは、上記の写真以外の絵柄も多数ご用意しています。
ビビッときた方は弊社までお問い合わせください。
ぜひ、写真より実物を見ていただきたいと思います。