【ノウハウ】市販の道具を加工して動作効率アップ!
みなさんこんにちは。
みなさんはシールシートの上の紙1枚分だけを切り抜いたことはありますでしょうか。
多くの方は、そのような場面に出会うことはまずないと思います。
しかし、セットアップの現場では、たまにそういった高度な対応をしなければならない時があります。
シールの型抜きは通常は印刷時等に機械で行われるのですが、お客様のご都合、仕様・手順の事情からそれができず、手作業で紙一枚分だけ切り抜き、貼付して仕上げる、といった対応を行うことがあります。
数もそこそこあるのに、機械対応もできない・・・となると、手作業で対応する他ないが、慣れない人がやって、仕上がりが美しくなかったら本末転倒。
企業やブランドさんにとっては、世に出す仕上がり品質は落とせない。
シールシート一枚の攻防。まさに紙一重です。
この要求に応えるのは、紙だけに、神技レベルです。。。 |ω・`)チラ
実は、紙一枚分だけ切り抜くことはそこまで難しいことではなく、一枚分だけカットするカッターナイフなども市販されています。
私たちも使う道具は、そういった市販の道具で対応します。
しかし、私たちにとって重要なことは、
業務全体として、お客様の要望する品質やスピード(納期)で対応することです。
所作を伴うセットアップ業務です。
必然、動作研究も日夜打ち込んでいます。
上の一枚をカットしたら、次は、剥がして貼付するという動作です。
「カット」と「剥がす」の一連の動作の中に、「道具の交換」といった手順が入ると、当然スピードが落ちますし、作業のリズムが滑らかではありません。
「ちょっとしたことじゃないか。大したことなだろう。」と思われるかもしれませんが、その「ちょっとした動作」の違いも、何回も繰り返すことになると、品質やスピードに大きく影響を与えることになるのです。
そこで、例えば、このような道具の工夫も行うわけです。
市販のカッターの柄を削り、シール紙をめくり易くする道具にするのでう(青色のカッター)
なんだそれだけのことかと思われるかもしれませんが、こういうのって、コロンブスの卵みたいなものです。
シール紙。上一枚だけを切り取る。。。
カッターの柄を反転させて握り変える。
薄く、シャープに絵を削ってあるので、シールをめくる動作がとてもスムーズ。
このように最短動作となるように道具自体を加工することで、
「カット→カッターを置く→シールを指や他の道具で剥がす」
という動作ではなく
「カット→持ち変える→剥がす」
という動作となります。
この動作のスムーズさが、スピードと規則的な動作リズムを生み出し、正確な仕事に繋がるのです。